プレミアム・カレッジ生及び修了生が次のステージを考える機会となることを目的に
「修了生があなたに語るアクティブ・ライフ講座」を以下の通り開催しました。
1.日時:2025.9.13(土)13:00~16:10
2.場所:東京都立大学 南大沢キャンパス 6号館 401教室
3.参加者:プレミアム・カレッジ生及び修了生を対象に受講者を募集し、図1の参加者で講座を実施しました。

4. 内容
(1)講座Ⅰ プレカレ成果と次のステップの実態調査報告 大和田明宜(1期生)
1期生/研究生コース/自主研究チームが実施した「プレミアム・カレッジに関する共同研究レポート」を基にして、プレミアム・カレッジ修了生へのアンケート調査及びプレミアム・カレッジの先生方へのインタビュー調査結果について紹介頂きました。
このレポートは、「修了生が期待されている活躍ができているかを調査し、カレッジでの学びの場で得られたもの、足りなかったものを明らかにする」とし、その結果を踏まえプレミアム・カレッジの今後の継続と発展に向けて提言されたものです。

(2)講座Ⅱ 学びを生かして国立市でフレイル予防事業の推進 須藤敏行(5期生)
発表者は国立市でフレイル予防事業のボランティアを実施している。シニアのボランティア活動は年々盛んになってきているが、これからボランティアに参加してみようと考えているプレカレミアム・カレッジ生も多い。
ここでは、発表者はなぜフレイル予防のボランティアを始めることにしたのか、このボランティア活動の課題は何か、プレカレで学んだことがどのように課題解決に結びついているか、そしてボランティア活動の意義について語って頂きました。

(3)講座Ⅲ 同好会「日本をもっと知りたい会」での学びの継続 関佳美(1期生)
日本の文化、芸術、歴史など幅広いテーマに関し、知識を深め、フィールドワークを通じて学びや体験を楽しむことを目的に、1期生の3名でプレミアム・カレッジ同窓会の中にサークル活動を立ち上げた。
ここでは、活動の概要を紹介するとともに、生涯学び続けることの楽しさについて語って頂きました。

(4)グループディスカッション
受講申込時に「プレミアム・カレッジ修了後の活動に関して関心があること(図2、図3参照)」を受講者にお聞きして、同じ関心を持つ人を5~6名のグループ分けを行った。そして、各グループで「これからどんなことをやってみたいか」をテーマにディスカッションして貰い、その結果を各グループに発表して頂きました。



5. 受講者アンケート結果
講座終了後のアンケート調査の結果は次の通りでした。
(1)講座全体の評価
受講者アンケートは、受講者39名の内30名から回答(回答率:76.9%)して頂きました。講座の全体の評価では「非常に満足」と「満足」の合計が96.6%で講座参加頂いた方々の満足度は非常に高い評価でした。

(2)講座受講者の感想
受講者から頂いた感想(一部)を以下に記載します。
(a)講座全体
①プレミアム・カレッジ修了後の諸先輩方の様々な活動を伺えたことは、今後の自分の方向性に大変参考になりました。また、ゼミ以外では、なかなか関われない専攻科、研究科の方達とグループワークでお話出来たことは、私にとって貴重な時間となりました。
②プレミアム・カレッジ修了後の出口としてとても参考になりました。
③講師の方々の様々な取り組みをお聞きして、参考になりました。
④学んだことをどう活かすかはプレミアム・カレッジ関係者全員の共通のテーマであり、そこにフォーカスしたすばらしい企画でした。
⑤これを契機としてこの様な企画が継続してもらえると嬉しいです。
⑥特に改善点はないように思いますとの意見が複数ありました。一方で、講義の質疑応答時間やグループディスカッションの時間を増やした方が良いなどの改善点の指摘も頂きました。
(b)講座Ⅰ
①開催されて間もないプレミアム・カレッジが、私たちシニアの学生にとって、どのような学びの場であるかを改めて実感することができました。また、学びを通じて得られる前向きな変化や気づきについても認識する機会となりました。
②アンケートによる実態調査を聞き、学びの意識が高まりました。自分がとれそうな資格をとりたいと思いました。そして、今後、自分に関わる方々にプレミアム・カレッジの魅力を伝えていきたいと思います。
③修了生の皆さんの多くが、学びの歩みを続けられていることを実感した。私も後に続く者として、学びとそこから発する実践をやって行きたい。
(c)講座Ⅱ
①ボランティア活動に興味を持ちました。今は現役で仕事をしていますが、その先のことを考えるきっかけをいただくことができました。ありがとうございました。
②フレイル予防へのボランティアとしての取組みが素晴らしく、感心しました。自分としてフレイル予防は社会的交流を継続して、現在不足しているスポーツをはじめたいと考えています。
③積極的に社会貢献されている様を見て、いい刺激になった。私も引き続き、市の行事への積極的参加と、行政への協力(委員会への参画と意見具申)をやっていきたい。
(d)講座Ⅲ
①大変関心を持って聞きました。勉強と趣味が一体になったようなサークル活動だと感銘してしまいました。
②いろいろな分野にフィールドワークされていて、すごく楽しそうでした。私もそんな活動がしたいと思います。
③学びを繋いだ活動を教えて頂きました。大学での学びを、仲間と共に計画実行されている。継続して活動内容を広めていらっしゃる事も、細やかな計画の積み重ねだと教えて頂けて、良かったです。
(e)グループディスカッション
①講義を聞くだけでなく、出席者もディスカッションを通して交流でき、とても満足度の高い講義だったと思いました。
②短い時間でしたが、たくさんの方の経験や考えを伺えて、有意義な時間でした。興味のある活動ごとにグループ分けをされていたのも良かったと思います。
③講演を聞くだけに終わらず、話し合いの時間があったことはとてもよかったです。皆さんの意見を聞くことが、自身の考えを深めたり、視野を広げたりする良いきっかけになりました。
(3)今後の講座で聞いてみたいテーマ
①ボランティア活動、地域貢献活動、学びの継続、起業された方などの事例を紹介して欲しい。
②プレミアム・カレッジ同窓会のサークル活動の紹介をして欲しい。
③毎回、ちょっとしたテーマがあるといいなと思いました。「環境について思うこと」「シニア世代がよりよく生きるには」など、身近なテーマがあると、話を聞くときにも自身の考えと照らし合わせながら参加できて、より深くお話しを聞くことができると思います。すべてがそのテーマに沿っていなくても会の雰囲気にもまとまりが出て、参加者の対話もより豊かになるのではないでしょうか。
(4)考察
回答頂いた受講者アンケートのほとんどが肯定的な評価で、講座の目的や構成が参加者に受け入れられていることが伺えた。また、修了生の多様な発表とプレミアム・カレッジ生と修了生との交流機会の提供が参加者の満足度向上に寄与している。
ネガティブな意見は主に講義の質疑応答時間やグループディスカッション時間の不足に集中しており、今後の改善ポイントとして明確になった。
6.今後のアクティブ・ライフ講座について
今回、はじめて「アクティブ・ライフ講座」を企画して実施しましたが、受講後のアンケート調査結果から良かったことや改善点などが分かりました。今後の「アクティブ・ライフ講座」はアンケート調査結果を参考に、よりプレミアム・カレッジ生及び修了生が次のステージを考える参考にして貰えるように改善し実施したいと考えています。
【謝辞】
本講座を進めるにあたり、プレミアム・カレッジの松本淳先生・小石絵美先生・児玉謙太郎先生には、終始熱心にご指導頂き、心より感謝申し上げます。
本講座の講師を快く引き受けて頂いた「プレミアム・カレッジ同窓会」の大和田明宜様、「プレミアム・カレッジ同窓会_日本をもっと知りたい会」の関佳美様・森本暁様・柳下由美様には多大な御協力を頂き、心より感謝申し上げます。
また、講座終了後に会場の現状復帰を行って頂いた講師の皆様、プレミアム・カレッジ同窓会の皆様、5期生の皆様にお礼を申し上げます。

(記:佐々木真)


コメント