【山歩の会】『盛夏に涼を求めて御岳山へ PARTⅡ』2025.8.26

ロックガーデンにて参加者集合

 2年前の8月、レンゲショウマ群生地とロックガーデンを訪ねる、『盛夏に涼を求めて御岳山へ PARTⅠ』 をテーマとした山歩を実施しました。

 その時は残念ながら参加できなかったメンバーよりぜひ行ってみたいという声があり、リーダーがリクエスト企画として再度同内容+αの計画を企画してくれました。今回は、新メンバーの加入及びメンバーのお友達にも参加していただけ総勢6名での山歩となりました。登りは少なく、初心者向けの楽なコースで、山上の樹林帯の道や渓谷沿いの道は、東京の猛暑がうそのように涼しい!らしい?と、期待はさらに高まりました。

 当日は朝から若干薄雲がかかってはいたものの、下界は連日のように朝から気温が高いコンディションでした。ふもとの滝本駅(標高407m)よりケーブルカーを利用し、御嶽山駅(標高831m)で下車すると気温差が肌で感じられ、思わず「涼しいネ!」と喜んでしまいました。

ケーブルカー終点の御嶽山駅にて

 駅から徒歩5分ほどの、御岳山北斜面に数万株のレンゲショウマが群生している「富士峰園地」に向かいました。

「富士峰園地」にてレンゲショウマを観察

可憐に咲くレンゲショウマに癒される・・・

 隣接する大展望台休憩所では、『種から魅せる!レンゲショウマ』と題した、レンゲショウマ写真の第一人者である写真家・まえの かつみ氏の写真展を見学しました。

レンゲショウマ写真展を見学

 あまり知られていないレンゲショウマの種の面白い姿や、種から芽が出た時の様子、花の咲く順番、雨の日や霧の日の花と昆虫のクモの魅力、日の出、日の入りの時間帯や宿泊をしないと見ることができない姿等、ご本人より情熱をもって詳しく説明していただけました。 説明を伺った後に群生地でレンゲショウマをあらためて観ると、なるほど!と可憐な姿に秘められた生き残り戦略や直面する課題などへの理解が深まりました。
※「第22回御岳山レンゲショウマまつり」は、令和7年9月7日まで開催中です

 その後、前回大変お世話になったビジターセンターに立ち寄り、パワースポットとして有名な武蔵御嶽神社に参拝し、御岳山頂上(標高929m)に登頂しました。

武蔵御嶽神社の境内にある「御岳山山頂929m」の石碑

 ロックガーデンに向かう前の腹ごしらえとして、参道の茶店にて美味しいおそばをいただき、クールダウンとパワーチャージをしました。

 ロックガーデンは期待通りの涼しさで、木漏れ日の中の木立と渓流、岩にびっしりと張り付く苔の緑のコントラストが見事でした。おまけに、誰かが吹くオカリナのメロディー(少年時代)がかすかに響き、姿は見えないが呼応しながら鳴き交わす野鳥たちの声が幻想的な別世界を演出してくれました。

木漏れ日のロックガーデン

 また、珍しい花を見つけることもできました。たった2輪ですが、「タマガワホトトギス」です。

珍しい黄色のタマガワホトトギス

 下山後はJR御嶽駅前の料理店で反省会を実施し、乾いた喉に潤いを、パワー不足の腹にチャージを行いました。議論に熱中のあまり1時間に1本の電車をタッチの差で乗り過ごしましたが、さらに熱心に次回の抱負などを語り合い、全員無事に帰宅しました。

 経験豊富なリーダーやメンバーを中心に、今回のように再企画の実施も含め参加者の希望を叶えるべく、安全第一に一生懸命かつ丁寧に考えております。山歩に感心をお持ちの方はお気軽に参加いただける事をご検討下さい。

 次回は、秋の山歩企画をリーダーが鋭意企画検討中です!

【問合せ先】 tmupc-club-sanpo@googlegroups.com

【参加者の感想】

御岳山のレンゲショウマを観に2年ぶりに再訪しました。ピークは少し過ぎたとはいうものの、淡紫色の可憐な花をたくさん観ることができました。もう一つの今回の目当ての花、タマガワホトトギスをロックガーデンでたった2輪ですが見つけることができました。ホトトギスの仲間では珍しい黄色の花で、牧野富太郎がヤマブキの名所であった京都の地名「玉川」の名を付けて命名したそうです。お花とコケと涼しい空気に癒やされた一日になりました。参加された皆さま、ありがとうございました。

連日の酷暑のため、実施できるか、熱中症は大丈夫か等心配しておりました。御岳山のレンゲショウマが咲く斜面、ロックガーデンとも涼しく感じ、一時酷暑を忘れる状況でした。ケーブルカーの使用や食事、給水及び休憩を細めにとるなど安全に配慮した計画が実行でき、全員無事に帰宅できてホッとしています。レンゲショウマは可憐な下向きに咲く花ですが、子孫繁栄のための戦略を持っている等したたかな反面、鹿による食害や気候によりその生息環境が厳しくなっている現状も併せて確認できました。長く楽しませていただきたいと改めて思いました。

レンゲショウマの群生地を抜けた後に、写真展で思いがけず撮影者の方から解説を伺えてとても良かった。もう一度本物を見るとより愛おしく感じた。到着直後から聞こえた笛の音の主に、ロックガーデンで出会うことが出来て感激した。熊対策も話題になり、大きな事故なく無事戻れることが一番大事と改めて思った。ケーブルカー乗り場で、オニヤンマの出迎えがあった。

標高800m以上とはいえ夏場の暑い季節に1万6千歩の山歩きはそこそこ疲れました。しかしながら、数年前の可知先生のFWで御岳山を訪れて以来、一度は見てみたいと思っていたレンゲショウマを間近で観察することができ、その可憐な佇まいに癒されました。そして、初めて訪れたロックガーデンは、岩場と清流のコンビネーションが素晴らしいところで、自然を満喫することができました。そして今回は、何よりも三ノ塔で噛まれたヤマビルに遭遇しなくて、よかった・よかった、です。

以前御岳山FWに参加した時期では観察できなかった「レンゲショウマ」の花、「大展望台休憩所」に開設された写真展、そして猛暑の下界と異なる「ロックガーデン」でスピリチュアルと涼を感じる機会を山歩の会に参加して得られたことを感謝してます。 

【二期生:松尾佳宏 / 記 】

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