【活動報告】『宇宙の謎にせまる会』野辺山天文台及び星空観察会FW 2023/10/15~16

 新月の10月15・16日に「宇宙の謎にせまる会」のフィールドワークとして「野辺山天文台及び星空観察会」を会のメンバーのうち7人で実施しました。

<国立天文台野辺山宇宙電波観測所見学>
 元野辺山宇宙電波観測所長、国立天文台名誉教授の井上允先生に解説していただきながら見学コースを回り、未知の事柄を学べ、観測所の研究をより理解することができました。以下は新たに認識できたことです。

○宇宙には光を出さない低温のガスや塵(星間物質)が漂い、それぞれ異なる周波数の電波を放っている。当観測所では、この電波の観測により宇宙の謎(銀河の成長過程や多様性、星ができるメカニズム、生命の起源等)を解明する「電波天文学」の研究を進めている。
 天体からの電波は弱く(月に携帯電話を持って行ったら、天体よりも明るく輝く程)、大気中の水蒸気に吸収され更に弱められる。標高が高く水蒸気が少なく、山に囲まれ人工の電波が遮られる野辺山は電波観測に適している。

○野辺山天文台で象徴的な世界最大級の直径45mの電波望遠鏡は、ミリ波(波長が1から10mm)の弱い電波も受信でき、毎秒1,000㎞という高速回転するガスの円盤を捉え、巨大ブラックホールの存在を世界で初めて確認した。

○電波望遠鏡の仕組み:電波をアンテナから受信機に届けるまでに多くの鏡を使用して反射させ、周波数毎に電波強度を測定して、そこから画像化する。等々

 また、研究機関の予算減少のため、使命を終えた多くの観測機器が放置されている厳しい現実も知りました。 

<星空観賞>
 標高1,375m、JR鉄道最高地点にある八ヶ岳グレイスホテルに宿泊。雨が降ったり止んだりのはっきりしないお天気に、星は見られるのかと心配しましたが、夜は晴れてくれて待望の星空観賞を満喫できました。
 標高が高く、山に囲まれ市街地の光が遮断されるホテルの裏の広場で、シートに寝転び見上げると、見渡す限りの満天の星。普段見ることができない数多くの星が大きく鮮やかに輝き、星のソムリエに木星、土星、天の川を始めとした星々を案内してもらい、その美しさに感動しました。

<観光>
 翌日は、清里のパノラマリフトに乗って標高1,900mの清里テラスへ。雲一つない真っ青な空の下、神々しい富士山や野辺山高原の大パノラマが広がる絶景に癒やされ、日常を忘れゆったりとした時を過ごすことができました。
 清泉寮のソフトクリームを食べ、清里の爽やかな自然を楽しんで、充実した素敵で楽しい2日間のフィールドワークとなりました。

(文責:高井)

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