【活動報告】宇宙の謎にせまる会 国立天文台三鷹FW 2024.05.18

国立天文台正門       4D2Uドームシアター前にて

 ゴールデンウィークも終わり一段落した、5月18日(土)に東京都三鷹市にある「国立天文台三鷹」の見学を行いました。国立天文台三鷹はハワイのスバル望遠鏡、チリのアルマ望遠鏡などをはじめとする世界最先端の観測施設を擁する日本の天文学のナショナルセンターです。

 その歴史は古く、国立天文台の前身である東京天文台は、大正3年から13年にかけて麻布飯倉から三鷹に移転し、緑が多く静かな大学キャンパスを想起させる構内には移転当時の面影を残す大正期の建物及び観測機器類が多く残され、極めて貴重な場所でもあります。

 今回は、その最先端技術に触れるため、「4D2Uドームシアター見学」を行いました。国立天文台三鷹の研究員が作成した3D+時間の4Dシミュレーションで「多重星の形成」をテーマとしたプログラムを“3Dメガネ”を装着し鑑賞しました。一瞬にして観測可能な宇宙の果てまで移動することが体感でき、3D画像の迫力も加わり、しばし宇宙空間を漂っているような不思議な感覚となりました。

第一赤道儀室にて太陽黒点の観測状況

 FW終了後には、天文台からほど近い吉祥寺のイタリアンレストランのテラス席に場所を移し、宙を見上げながら反省会及び次回の活動に向けての相談会を実施し、有意義な一日を締めくくりました。

吉祥寺にて反省会/相談会

<参加者からの感想>

三鷹キャンパスと称するように歴史のある建物が並び、構内の雰囲気は正に大学キャンパスのような印象でした。サイクリングやバスで天文台近くに何度も通っていたものの、灯台もと暗しで、日本の天文観測の歴史を語る数多の見応えある展示物を観ることができるとは想定しておらす大変有意義でした。丁寧に説明して下さるボランティアガイドの方(研究員、学生)もおられ無料であることから同好会以外の方にもお薦めです。

以前から是非訪ねてみたいと思っていた国立天文台三鷹に、COSMO会の皆さんと共にFWできてとても有意義でした。そこは、まるで日本の天文観測の博物館のような佇まいで、第一赤道儀室などは1921年(大正10年)に建設されたとのことでした。片や最初に見学した4D2U(4次元デジタル宇宙シアター)では、プラネタリウムのような球形スクリーンに映像が映し出され、今回は太陽系から138億光年に及ぶスケールで宇宙の姿をたどることが出来ました。FW後には一部有志で二次会も開催され、清々しい5月の一日を満喫できました。

うっそうとした木立の中に点在する天文観測のための建物はジブリの世界を彷彿とする佇まいでした。最先端の宇宙探査研究がこのキャンパスで行われている現実とのギャップが第一印象です。 4D2Uは3Dメガネによる立体映像を駆使し、深宇宙で起っている「多重星の形成」をシミュレーション再現され何とも不思議な感覚に襲われました。主要施設には解説ボランティアの方々が詰めており分かりやすくかつ丁寧に解説していただけました。特に太陽黒点観測は地球規模の黒点が望遠鏡を通して白い紙の上に映し出される状況に大感激しました。いずれも無料で楽しむことができキャンパス内散策も兼ねて過ごすことができるお勧めの場所と感じました。

樹木が鬱蒼と茂るキャンパス内に点在するレトロな建物の中に、天文学の歴史が詰まった展示物が満載で大満足でした。

三鷹の国立天文台は深い緑の中にありました。晴れてさわやかな空気が流れる敷地内にゆったりと配置された施設を回りました。第一赤道儀室は重要有形文化財に指定されている最も古い施設ですが、2000年直前まで太陽黒点のスケッチに利用されていたとのことでした。晴れていたので係員の方に望遠鏡を太陽の方向に合わせて動くようにする仕組みなど説明を伺い、古いスケッチを見せていただきました。天文台歴史観でも古い望遠鏡について係員の説明をうけ、4D2Uドームシアターでは3Dメガネをかけて星空の映像を見ましたがすべて無料でした。このところ話題になっている「太陽フレア」の観測をしている望遠鏡は年に一度しか公開されていないとのことで、今回は見られず残念でした。また、敷地内は携帯電話の電波が遮断されていました。野辺山の天文台ではここからは携帯電話の電源を切るようにとの案内があったのですが、さすがに都市にある天文台では遮断しなければ観測の妨害となる電波がいくらでも入りこむのでしょう。天文台訪問、吉祥寺での会食と五月の一日を満喫しました。

三鷹にある国立天文台へ行ってきました。いつでも行ける所なのに、近いと却って行かないもので、私は過去にたった1回しか訪れていません。正門から一歩入ると緑の中に歴史ある建物が目に入り、風格と誇りが感じとれました。何しろ日本の天文学を牽引してきたナショナルセンターなのです。特に印象深かったのは、まずこの三鷹の最も古い第一赤道儀室で、かつて行われていた黒点観察の実演と、天文台歴史館(大赤道儀室)にある65センチ屈折望遠鏡の巨大さです。更にこの巨大望遠鏡を楽な姿勢でのぞくために床がエレベーター式に上下したと係の方に伺い、驚いたのと同時に得心しました。 静かで緑多いこの空間を満喫できた素敵なFWでした。

黒点が見られたことが一番よかった。黒点が移動することや黒点とオーロラの関係などがよくわかった。天体望遠鏡自体にも興味がもてた。1500年代に、現代と同じようにガリレオが黒点を望遠鏡で観測していたと思うとあらためてガリレオはすごいと思った。

全体的に、実際の装置を間近に見ることで観測の歴史を感じることが出来た。第一赤道儀室では、太陽の観測において、ボランティア解説員が黒点を以前は手描きしていたことがわかる当時の現物資料を見せてくれた(感激!)大赤道儀室では日本最大の「屈折望遠鏡」が鎮座している口径は65㎝・筒の長さは約11m望遠鏡で観測する際は、観測床はエレベータ式に上下し、観測者は鏡筒の傾きにあわせて観測床を上下させることで望遠鏡がどんな向きになっていても楽な姿勢で望遠鏡をのぞくことができた。「脚立を使ったのか」の(素朴な?)質問に、ボランティア解説員から動く範囲(2階内側の赤茶色の床面)を示しながらの説明があった。この施設とは関係ないが、太陽フレアの観測を三鷹天文台で行っていることを同解説員から伺うことが出来た。

(報告:松尾佳宏)

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