【活動報告】2022.06.08日本をもっと知りたい会

今回はステンドグラスづくりに挑戦しました。ステンドグラスは西洋のモノで日本とは無縁、と考えている人が多いかもしれません。しかし、ヨーロッパで生まれたステンドグラスは日本に伝えられた後、日本人の手で日本独自のテイストが加えられて発展し、各地の建築物に貴重な作品が残されています。現在主流となっている製法は、あの有名なティファニー一族が生み出したことも新たな発見でした。参加者の皆さんには、そのような知識を事前学習していただいたうえで本番に臨みました。

作業体験は、池袋の「ステンドグラス工房Tohto」の全面的協力を得て、硝子カットなど技術力を伴う下準備は全てお任せすることができました。最初にステンドグラスに関する簡単な説明を受け、3名の先生方の丁寧な指導のもと、いよいよ三角錐スタンドランプづくりが始まります。

最初は硝子カット面にカッパーテープ(片面が粘着テープで反対面は銅箔)を貼り、次に型枠にテープを貼った硝子を並べ、硝子境界線に沿ってハンダ付けをし、裏面も同様にハンダ付け、三角錐3面をハンダ付けし立体的に形成、ハンダ部分の染色、電球取り付け、ワックス仕上げ、という手順で進めます。

初めてハンダ付けを経験した人、器用にどんどん作業を進める人、ヘルプを求める目配せを先生にする人など様々でしたが、目の前の部材と格闘している眼差しは皆さん真剣そのもの。難しい作業は先生方に手伝っていただきながら進め、何とかカタチになりました。出来上がったマイ・ステンドグラスランプを前に、皆さん思わずにっこり!

次にステンドグラスを前にしたとき、これまでとはひと味違った印象をもつのではないでしょうか。

参加者の皆さんから寄せられた感想をご紹介します(抜粋)。

・自作のステンドグラスランプの灯りには感慨深いものがあります。事前に資料を元にステンドグラスの歴史・魅力を勉強会で学べたことが私には大きかったと思います。

・素敵なテーブルランプの灯りを見ていると気持ちが癒やされ、「私のお気に入り」が一つ増えてとても嬉しいです。素晴らしい作品は丹精を込めて時間と手間がかけられていることを改めて痛感しました。

・自分でデザインしカットしたり組み立てたりできるようになればどんなに楽しいのだろうと奥深さを感じました。

・自宅に持ち帰った作品をみて、家族がとても喜んでくれました。ステンドグラスのあかりに、とても心を癒されホッコリした気分になります。

・家に持ち帰って玄関の足元灯において見たところ、とてもかわいくポッと花が咲いたようで嬉しさがじわじわとこみ上げてきました。

・ガラスの微妙な美しさがこんな形で表現できることに驚きました。恐らく奥が深い美しさだと思いました。自分の作品をリビングに置いて眺めると、なんともいえない味があります。やはり自分で作ることでの付加価値がついています。家内からも好評でした。

・(資料で)紹介されていた場所を訪ねることがあれば見方が変わることだろうと思います。メトロボタン美術館で見たティファニーのステンドグラスもこうして作られたのかと理解できました。基礎からステンドグラスづくりを学んでみたいという気持ちにもなりました。

・勉強会の時に皆さんとお話しすることで、自分自身のステンドグラスの思い出なども振り返ることができ、当日がますます楽しみになりました。(FWを通じて)卒業した方とも普通にまだ学校で繋がっている感じがしました。

・家でゆっくり見ると、かなり「個性」(笑)が出ていることがわかってしまいましたが、電気を灯すとそんなことは関係なく、素敵になります。

・細部まで行き届いた素晴らしい内容で、とても良い時間を過ごさせていただき感謝です。

・事前に、ステンドグラスに関する資料を用意いただき、知識が得られました。初心者用に入念に準備がされており、完成度の高いものが出来ました。ご指導下さる先生が3人もいらして、十分なコミュニケーションが取れました。

皆さんが、自宅で様々な思いを抱きながら作品を愛でる様子が目に浮かびます。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次