2期生・研究生コースの有志では、石井ゼミ長の総合プロデュースのもと、「皆さんと自由に、楽しく、学ぶ」をモットーに自主ゼミを行って2年目を迎えた研究生コースの横の繋がりを図ってきました。昨年度から始まった企画ですが、今年度の前期は、フィールドワーク4回、座学4回、体験(ワークショップ)2回と多様なアレンジとなりました。その中から特徴的だった日本銀行FW、MBTI座学、エタノール船実験の3つをご紹介します(全10回一覧は末尾に)。
『日本銀行本店』
日本銀行は1882年に設立され、今回、尋ねた本店本館の建物は1896年に竣工し、近代建築の巨匠で東京駅赤煉瓦駅舎の設計も手掛けた辰野金吾氏の設計によるもので、地上3階、地下1階の石積・煉瓦造の重厚な建物でした。
見学コースは日本銀行と建物の歴史を振り返りながら、銀行窓口のあった客溜、建物中央にあるドームとその下の八角室への採光、さらには創建当初の姿をほぼそのまま残す地下金庫など、貴重な空間を見ることができました。ドームや中庭の装飾には荘厳な印象を受け、中庭にある馬の水飲み場は馬車文化の名残りを感じさせるものでした。金庫のある地下1階では、来年度に新しく発行される日本銀行券の高度な偽造防止技術のほか、札束1億円が体感でき、約10kgの重量にビックリでした。
中庭で記念ショット
左から馬の水飲み場、10㎏の札束
『若者に⼈気の性格判断MBTI診断』
現在、アメリカで最もポピュラーな性格診断として利用され、50ヶ国以上の国で広く知られているMBTI(Myers-Briggs Type Indicator)診断について、山口さん講師による座学で楽しく診断体験をしました。MBTI診断は、血液型や誕生日によるものでなく、考え方や物事の捉え方によるもので、一定ではなく変化しても良く、自分の力で変えることができるという点で好まれています。韓国では自分のMBTIタイプを知らない人はいない程知られていて、BTSやK-POPアイドルも公開しています。自己紹介や、日常の場面でも、学校や職場で浸透しているそうです。
具体的な診断はネットを利用して簡単に行うことができ、93の質問に答えることで興味の方向性や、外界への接し方などから「16種類の性格」に分類されます。タイプの分類や性格の診断を通じて、個人一人ひとりが、自分の心を理解し、自分をより生かすための座標軸として用いることを最大の目的にしています。
(出典:16Personalities公式サイトより編集して作成)
『エタノールで船を走らせよう!!』
このワークショップが開催された7月12日は、八王子が全国最高の39.1度を観測した日でしたが、暑さにも負けず、水の表面の不思議な性質を勉強しました。講師の西井さんがボランティア活動を行うシニア団体※に所属して子どもたち向けの理科実験に参加された時の経験談がベースです。
実験は、発砲スチロールで5cmほどの船を作り、フィルムのポストイットで舵をつけます。舵の部分からエタノールを垂らすと、船がひとりでにすいすい進むというものです。エタノールよりも水の表面張力が強く、ボートの後ろ側の表面張力が弱くなるので、綱引きの要領でボートは前に進む、といった原理を聞いて、全員納得。次はボートの大きさや形、舵の長さ・角度を各自工夫して、11号館調整池でのレースへGOとなりました。残念ながら、調整池の水量が多く、安全のため競争は諦め、図書館前の循環水場で船を動かし、暫し童心に返りました。
左からエタノール船、記念ショット
※:一般社団法人 ディレクトフォース
前期の締めくくりとして7月19日に牧野標本館で牧野富太郎展を見学した後、南大沢駅前の『沖縄料理店』で前期の打ち上げをしました。
後期は昭和記念公園のバーベキューでキックオフの予定です。
(文責:石井、中村)
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