「山歩(さんぽ)の会」とサークル登録して第1回の記念すべき企画となった「奥多摩・高水三山ハイキング」を5月22日に実施しました。最初の予定日が雨天だったため予備日に変更となり、参加人数が5名と半数になったのは残念でしたが、爽やかなお天気の中、JR青梅線軍畑駅を10時に出発し、新緑に包まれた山へと入って行きました。
下調べもせず企画書もちゃんと読まず、ついていくだけだった筆者は「三山って何ですか」と思わず聞いてしまいましたが、高水山(759m)、岩茸石山(793m)、惣岳山(756m)のトリオで、奥多摩の入門ハイクとして、いろいろ条件がそろっている可愛らしい(?)初級コースの山々だとわかりました。9.3km、5時間のコースです。因みに、現天皇陛下が雅子妃殿下とご結婚1年後にお二人で初めて登られた山がこの高水三山で、高水山の頂上近くにその記念碑が建っていました。
軍畑駅から高水山の登山道入り口までは川沿いに歩き、登山道へ入ります。まず甘い香りのスイカズラ、小さなピンクのヤマハギ、アメリカシャクナゲなどのかわいい花々が出迎えてくれました。もう少し上ったところにはヤマアジサイの白い花も見ることができました。しかし登っていくうちに、頭上に複雑に木の根っこがからまっている登山道が現れ、これが初心者向け?と疑ってしまいましたが、登り切った後の高水山でのお昼は、疲れも忘れ、美味しくおにぎりを頬張りました。我々のグループ以外は誰もいなくて、とても静かで風も心地よかったです。
次に二つ目の岩茸石山を目指しましたが、山頂までの急な登りを見て、一瞬ひるんでしまいました。「ここを登らなかったら三山にならないよ」と言われ、みんな頑張りました。頂上では周りの山々が幾重にも広がりを見せ、素晴らしい眺望でした。背中を向けて一人座っていらした外国の方に写真を撮ってもらおうとお願いし、どこから(国の名)いらしたかを問うと「FUSSA」つまり青梅線の福生とわかり、日本語がお上手なわけを納得いたしました。
次の惣岳山へは急な下りの次には登りがあったり、結構なアップダウンがあり、また岩をよじ登ったりで、ここでも「ほんとに初級コース?」と思わされましたが、頂上に着くとまたにっこりと記念写真を撮っている私たち! 今回参加できなかった皆さんがその時の写真を見て、「新緑がいい感じ」「皆さんの爽やかな笑顔」「疲れた顔をしていない」「みんな楽しそう!」などのコメントをいただきましたが、途中では涙あり、笑いありの思い出いっぱいの三山ハイクとなりました。まっすぐに伸びた杉の木々の中の道を歩くときの気持ちの良かったこと! また左右で杉木立と広葉樹林に分かれた道もあり、そこでの木漏れ日の美しさを改めて感じました。御嶽駅まで向かう道程は、トレッキングシューズが合わなくて歩くのがつらかった方と右膝を痛めて特に下りがつらかった筆者には駅までの距離が何倍も遠く感じられましたが、皆さんのやさしさに元気をいただき、励まされて無事に下山できました。本当にありがとうございました。
帰りの電車では新たな企画「夏の大計画」のお話が告げられ、痛かったことなど忘れて、次の機会に備えて体力を鍛えておかねばと、もう気持ちはそちらに向かっていました。
(1期 藤川いつ子/記)
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