【活動報告】2024.0921-22山田先生を囲む会(登呂遺跡ツアー)

~登呂遺跡博物館屋上より~

 山田昌久先生は、今年3月にプレミアムカレッジを退官されゼミは5期で終了となりました。引き続き、非常勤講師としてカレッジの授業をいくつか受け持たれており、以前から他大学にも籍をお持ちでご自身の研究活動も現役で継続されていらっしゃいます。

 『山田先生を囲む会』は、そんな先生の最新の研究成果のおすそ分けをして頂くとの名目で、山田ゼミ経験者有志で集まり、先生との楽しいひと時を過ごそうという会です。今回は、登呂遺跡ツアーを企画しました。1期と3期のゼミOBOG生が7名集まり、プレミアムカレッジ生みの親の前学長上野先生にもご参加頂きました。

 山田先生は縄文時代がご専門の考古学者ですが、最近の研究されている分野のひとつに『弥生時代の水田稲作技術と生産性推定のための実験考古学的研究』というテーマがあります。そのために全国各地の弥生の遺跡周辺で他大学の研究者と共同で稲作の実験を行っていらっしゃいます。(福岡県板付遺跡公園周辺、奈良県唐子・鍵遺跡公園周辺、静岡県登呂遺跡公園周辺、山形県西沼田遺跡公園周辺他)

 今回はその一つの登呂遺跡を訪れ、先生の実験の成果の解説をして頂きました。参加者一同『登呂遺跡』は教科書で名前は見たことがあるものの、初めての訪問ということで山田先生や登呂遺跡岡村館長の説明に興味津々でした。9/21~22の1泊2日の楽しいFWとなりました。

 登呂遺跡は、約1900年前の弥生時代後期の稲作集落遺跡です。日本各地で弥生時代の集落や稲作田は発見されていますが、集落と田が隣接してあるのが発見されているのは、登呂遺跡以外にはほとんどないそうです

この赤米の田の左のほうに、
黒米や先生の実験が行われている田がありました。
山田先生の熱心な解説に聞き入る一同
再現されたネズミ返しのある、高床式の米蔵
静岡県立登呂博物館の岡村渉館長に2時間近く館内を案内、説明していただきました。

 登呂遺跡では直径2m前後の杉の大木を伐採、木取りして利用していたことが明らかになっています。

 鉄の斧は、腐食して残らなかったためか発見されていないそうですが、使われていただろうとのことでした。石斧やくさびは発見されていて展示されていました。

登呂遺跡・博物館見学後は、静岡駅そばの15代将軍徳川慶喜公屋敷跡にある料亭・レストラン浮月楼で反省会を行いました。

浮月楼

 山田先生、上野先生を中心に歴史談議やプレミアムカレッジの在り方などについて話に花が咲きました。

反省会

 食事後は、徳川慶喜公の愛した浮月楼の日本庭園で花火を鑑賞してお開きとなりました。

日本庭園で浮月花火

 翌日22日は駿府城公園や天守閣発掘現場の見学予定でしたが、能登豪雨の翌日で大雨注意報が出ていたため中止し、各自で遺跡見学や美術館見学をして帰京しました。

             山田先生、岡村館長ありがとうございました。   (文責 1期生 小原)                   

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