11月13日に山歩の会の仲間7人で、間近に綺麗な富士山が見ることが出来て紅葉も楽しめる山梨県の竜ヶ岳に向かいました。竜ヶ岳は山梨県と静岡県にまたがる標高1,485mの山で、本栖湖の南に位置していて、旧千円札の裏側に描かれている「逆さ富士」その横に描かれていて小富士とも呼ばれていました。
朝から日本晴れの快晴で、高速から見える富士急ハイランドの背景にある富士山が、冠雪はありませんでしたが圧倒的な存在感があり、竜ヶ岳から見える富士山を想像させるには充分でした。
車窓から富士急ハイランド越しに快晴の富士山が見えた
9時30分、11月中旬としては気温は高いが少しひんやりとした本栖湖キャンプ場駐車場に到着。綺麗な湖面とそこに映し出されている青空を背に出発しました。
車道から脇に入り、本格的な山道の入口に立ち「さあ、出発」と心の中で気合を入れました。
植林されたと思われる杉林の中を丸木で作られた階段を上がり始めましたが、永遠に続く階段を思わせるようにどこまでも登り続けました。登りにしたがい身体が暑くなり汗が多く出るようになり、上着を脱ぐ方もいました。日陰の山道を進み、ようやく太陽が見えてきて富士山が見られる展望台に着きましたが、なななんと、日本晴れであった空が一変し富士山を囲むように雲が出ていて、何とか頂上を見ることが出来るような状態になっていました。そこから石仏展望台まで、少し頂上が見えたとか直ぐ隠れるから今が写真のチャンス等の話をしながら、少しずつ重くなる足を持ち上げながら進みました。
湧き上がる雲に見え隠れする富士山
熊笹の道を抜けて頂上へ
その後、熊笹が生い茂る山道を歩いて、12時過ぎに山頂に到着しました。テニスコート2面分くらいある(そう思えました)熊笹に囲まれた開けた頂上で、富士山を見ながらその背後には南アルプスの白根三山も見ることのできる絶景の頂上です。富士山は早く動く雲の切れ目から綺麗な稜線も見られ、まだ雪がかかっていない白根三山もしっかり目に焼き付けることが出来ました。
頂上で昼食を取りましたが、歩いてきて暑かった身体が太陽が隠れ風が吹くと大変寒くなり、重ね着をして楽しいおしゃべりランチを過ごしました。
頂上でランチ
13時過ぎに下山開始です。下山は違うルートで、来た時よりも早く駐車場に帰ることが出来るルートを選びました。クヌギ・朴葉・ユリノキの落ち葉がいっぱい落ちていて、前々日に降った雨の影響か大きな転倒はなかったものの足を滑らすことが多くなりました。急な坂を下りながら赤・黄色この季節でしか味わえない紅葉を楽しみながら、また足全体が限界に近づきながら湖畔まで降りることが出来ました。
下山最後の辺りで足の怪我をされている方がいらっしゃいました。私たちが駐車場に戻り、リーダーが再度様子を見に行ったところ、自力で下山しようとして、さらに大けがをされていたそうです。この出来事は、山のリスクを考えさせられ、全員ほとんど怪我もなく下山できたことは、「少し遅れています」や「ゆっくりお願いします」などの声掛け出来るチームワークがあったからではないかと感じました。
帰りは車窓からではありましたが、西湖から河口湖のもみじ回廊も見学し、今年の秋を満喫して帰路につきました。
文章 : 3期生 土屋 徹
写真 : 1期生 増山 憲司
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