【第1部】同窓会主催セミナー
日 時: 2025年10月29日(水)14:40〜16:40
会 場: 八王子市南大沢文化会館
講 師: 河原 加代子 先生(東京都立大学プレミアム・カレッジ 特任教授)
テーマ: 『自律神経バランスを整える』
秋晴れの午後、第3回TMUPC同窓会セミナーが八王子市南大沢文化会館で開催されました。
今回は、東京都立大学プレミアム・カレッジ特任教授の河原加代子先生をお招きし、「自律神経バランスを整える」というテーマでご講演いただきました。
当日は一期生から六期生までの30名が参加し、熱心に耳を傾けました。

◆講演内容より
「最近よく聞く“自律神経が乱れる”とは、いったいどのような状態を指すのでしょうか?」
河原先生は、身近な疑問を手がかりに、自律神経の仕組みをわかりやすく解説してくださいました。

自律神経は、私たちの意思とは関係なく体の働きを整える神経で、「交感神経」と「副交感神経」のバランスが崩れると、次のような症状が現れます。
〈主な身体の症状〉
- 頭痛、肩こり、めまい
- 動悸、息苦しさ
- 手足の冷えやほてり
- 胃腸の不調(食欲不振、便秘、下痢)
- 慢性的な疲れやだるさ
- 不眠(寝つきが悪い・夜中に目が覚める)
- 発汗異常(汗をかきすぎる/かけない)
〈心の症状〉
- 不安感、イライラ
- 集中力や意欲の低下
- 気分の落ち込み
- 些細なことでドキッとする、緊張しやすい
◆「呼吸」が整える心と体
自律神経を整える第一歩は「呼吸」だと先生は強調されました。
特に「意識してゆっくり長く息を吐く」ことが大切で、このとき大きく動くのが横隔膜(おうかくまく)です。
ヒトの進化の過程から見ても、自律神経と呼吸には深い関わりがあり、呼吸を意識的にコントロールすることで心身を落ち着かせることができます。
また、口呼吸よりも鼻呼吸が有効であり、舌の位置を正しく保つことも重要です。
先生は、「あ・い・う・べ」と発音しながら行う口の体操(AIUBE体操)を紹介していただきました。
→ 参考: AIUBE体操公式サイト

さらに、ヨガや太極拳、気功、瞑想、そして日々の散歩や軽い体操も自律神経の安定に効果的とのお話がありました。
最後は先生のリードで「脳トレ体操」を全員で行い、笑顔あふれるうちに講演は締めくくられました。

【第2部】河原先生・松本カレッジ長を囲んでの懇親会

講演後は、会場近くの居酒屋で懇親会を開催しました。
河原先生と松本カレッジ長を囲み、世代を超えた交流がにぎやかに行われました。
新入会員の自己紹介もあり、和やかな雰囲気の中で会話が弾みました。
先生方との距離もぐっと近づき、あっという間の楽しいひとときとなりました。

文責 広報委員会 福嶋、小原


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