【夏】季語「涼し」 武蔵野市 夏目重美
涼しさや森とピアノの演奏会 重美
「涼し」は夏の季語、江戸時代、扇風機もクーラーも無い時代、暑さの中に一片の涼を感じとり、俳諧を楽しみました。秋になると、「新涼」という季語を使います。
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【夏】思い出の名句
季語「万緑」 武蔵野市 夏目重美
万緑の中や吾子の歯生え初むる 草田男
一面の緑に覆われる山野、ほとばしる生命力、まさに「万緑」の季節です。夏になると口ずさむ中村草田男の名句です。息子もいつの間にか三十路半ばとなりました。
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【自由律句】
私の好きな一句 武蔵野市 夏目重美
分け入っても分け入っても青い山 山頭火
季語や五七五の形式はありません。のびのびと自由に呼吸するように一句を詠めば良いのです。種田山頭火のこの句を口ずさむと、自由律句の奥行の深さを教えられます。
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【夏】
雑詠五句 武蔵野市 夏目重美
大欅揺るがす太鼓府中祭
飛び出す絵本恐竜の吠ゆる夏
修験者の抜き去る脚絆登山道
豆飯を囲む昭和の子沢山
アフリカを発ちし人類日日草
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