【活動報告2026.6.12】 縁joy!日本書紀の会 國學院大學博物館フィールドワーク

國學院大學神殿(学内神社)にて

 今回は現在筆者が在籍している國學院の大学博物館を訪問しました。國學院大學は1882年(明治15年)に創立された皇典講究所を母体とする大学です。皇典講究所は明治政府の神道政策の一環として、古典研究と神職養成の機関として創立され、1890年(明治23年)に皇典講究所によって國學院が設立されました。日本の伝統文化を明らかにして、国や地域への貢献、国際社会の発展に寄与する人材を育成することを理念とし、 国史・国文・国法など「国学を研究し学ぶ」ための場として創設されました。1920年(大正9年)の大学令に基づき大学に昇格していますが、同年に昇格した私立大学は八校のみであり、最も古い私立大学の一つとなっています。
 キャンパスは渋谷と多摩プラザにありますが、博物館は渋谷にあって、無料で一般開放されています。

 実施日: 2026年6月12日 (16:00~)
 参加者: 6名
 場所 : 國學院大學博物館(國學院大學渋谷キャンパス内)

 当日は、渋谷駅に集合し、日赤医療センター行のバスを使って國學院大學前へ向かいます。バス停からは徒歩1分、目の前が博物館です。

國學院大學博物館入り口

 博物館は考古展示室・神道展示室・校史展示室・企画展示室の4つの展示室で構成されています。企画展示室では、年に5~6回様々なテーマの特別展・企画展が開催されています。現在は、特別展「日本・ベルギー修好160周年記念 美と知の交流の軌跡」が6月28日まで開催されています。
 日本・ベルギー修好160周年記念行事として、天皇皇后両陛下がベルギーをご訪問されますが、5月21日には秋篠宮殿下ご夫妻が、また5月23日には佳子さまと悠仁さまが国学院までおでましになり、特別展をご覧になられました。

(出典:國學院大學博物館)

 特別展では、明治天皇が1911年のブリュッセル万博に合わせて開かれた日本・ベルギー常設博覧会のために寄贈された壺と文箱が、115年の時を経て初めて里帰りし展示されています。また、徳川慶喜が署名した修好条約批准書やベルギー王室所蔵の写楽・歌麿・国芳等の浮世絵など貴重な品々が多数展示されていました。
 続いて向かったのが、考古展示室。まず出迎えてくれたのが、縄文時代の火焔型土器。実は現在の展示はレプリカで、本物は、「NHK日曜美術館50年展」が開かれている東京芸術大学に出張中とのことでした。

左:火焔型土器(縄文土器)  右:遮光器土偶と縄文土器

 新石器時代から、縄文・弥生・古墳時代と、時代を追っての展示は、膨大で迫力のあるものです。1万年ほど続いた縄文時代の土器や土偶、石棒など時代による推移も含めて、当時の人びとの生活や信仰を感じさせるものになっています。

 弥生時代の甕棺や古墳から出土の埴輪など結構大型の土製品も修復・復元されて展示されています。

左:甕棺(弥生時代) 右:埴輪群(古墳時代)

 神道エリアは大神神社のご神体である三輪山の西麓にある磐座、山の神遺跡の復元模型から始まります。磐座は巨石を中心とした祭祀遺跡だと考えられており、その周辺に銅鏡や勾玉、模造の土製品などの遺物が出土しています。神社が成立する以前の人びとの信仰の様子を伝えており、神道の原点ともいえます。

 古代から中世・近世へと人々の神様へのイメージは大きく変わってきますが、神に祈る際に食事など捧げものをお供えするという行為そのものは現代にまで継続していると言えます。神道エリアの展示は捧げものという観点から時代の変化を追っていけるものとなっています。一方、平成大嘗祭に作られた大嘗宮の模型なども展示されており、古代から現代に至る祭祀を俯瞰することができます。

 國學院大學には神道学部があり、皇学館大学と並び日本で二つしかない神職(神主)を養成する大学でもあります。学内には天照大神と八百万の神をまつる神殿(学内神社)があり教職員・学生により、年間20回以上の祭儀が行われています。博物館見学の後は、この神殿にお詣りをしました。(本報告最初の写真参照)

 約2時間の見学の後は、大学近くのスペインバルで打ち上げです。色々なタパスとパエリアおいしくいただきました。

 國學院大學博物館は無料で一般公開されており、ご興味を持たれた方はぜひ、ご観覧ください。なお、現在の特別展は6月28日までです。原則祝日を除く月曜日が休館日ですが、展示品の入れ替えや学内行事で不定期に休館することがありますので、博物館ホームページをご確認のほどお願い致します。

(記)鈴木明彦 3期生

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