【一期生：オオシマザクラ通信　Vol.５】2021.09.22 モスクワより

　先日のオンライン懇親会では、モスクワに居ることを忘れ、プレミアムカレッジにいた頃にタイムトリップしたようでした。主催者の方々、ありがとうございました。

さて、モスクワに参りまして1ヶ月が経ちました。私は、中心部クレムリンから北西に２kmの所に住んでいます。まだ、生活基盤を整えることを優先していて、家の周辺しか行っていません。ですから「モスクワってこんな所です」と言う事は語れません。でももしかしたら・・・帰国になっても語れないかもしれません。なぜなら、イメージしていたロシアの街とは大きく違いました。今、私の目に映るモスクワ、感じるモスクワは、素敵です。

（注：不便に思う事は幾つもありますが、日本を離れれば　“あるある”　です）

そんな新人生活者の話を少し書かせていただきます。

　・景観

写真①は、Patriashye池の夕日です。渡莫して数日後のまだ夏の日でした。私には絵画のように写り、足を止め撮った写真です。今は娘の送迎の為に朝夕通り、秋の太陽がのぼり湖面がキラキラ光るのを眺めながら小走りでスクールバス乗り場に向かっています。

重厚な建物と青空のコントラストが好きで、ついつい写真を撮ってしまいます。そして、橋や植物があるとまたパチリ！（シャッター音）一昨日はアーチ橋を見つけ、写真を撮っているのを友人が不思議そうに見ていました。プレカレ生ならわかってくれるのに！と思いました。

　・食

食べることが大好きな私は、スーパー探索は海外生活の一番の楽しみ。食べては商品のうんちくを書き綴っています。スーパーは日本やアメリカのように食品が山積みになっているとか、いつも賞味期限に余裕があるものが店頭にあるわけではありません。でもこのことは私にとっては不便なことではなく、寧ろこれでいいと思っています。幸い買い物に便利なところに住んでいて、何軒か回れば手に入りますし、あるものでどう工夫するか、品質を目で見極める練習にもなっていますから。（注：氷点下の冬は考えが変わるかもしれません）

外食は、楽しいです。特にジョージア料理の店を好んでいます。店を変えても大体同じ味が食べられますし、斬新な〇〇はなく、守られた味であることに感銘を受けました。

探究心をそそられ、ジョージアの食文化の歴史、ワインについて勉強しはじめました。（日本語）最近は、主人の計らいでジョージアのワイナリーのワインを楽しんでいます。

・ことば

　素敵な女の子と出会いました。日本語を教えている学校にロシア語クラスがあるか聞きに行った時のこと。対応してくれた彼女は、日本のことに関わりたいと先月、遥か択捉島からモスクワに来たそうです。彼女は帰り際に「ロシア語を勉強してくれるのがすごくうれしい」と言ってくれました。私は日本語を学ぼうとしている人に、こんなことを思ったことも言ったこともありませんでした。一部屋だけのこの学校は、北海道で一年半生活したロシア人が校長で、日本のことを知って欲しいと６年前に始めたそうです。まだレッスンは未定ですが、この言葉は忘れないように日本に持って帰ろうと思います。

写真②：モスクワステイツ大学　ボタニカルガーデンの池　柳があり私的には日本画風

写真③：モスクワでも宅配自転車が活躍

モスクワより　

小西　あい